「お見合い」と聞いて、釣書と仲人と料亭を思い浮かべたなら、その知識は30年前で止まっています。今のお見合いの主戦場は結婚相談所とマッチングサービスで、IBJでは成婚者の在籍日数が約9ヶ月(男女合計の中央値)。恋愛結婚の感覚からすると、驚くほど速いペースで結婚まで進みます。

先に僕の立場を明かしておきます。僕は結婚相談所で成婚した当事者ではありません。アプリ中心に婚活してきた34歳の男で、この記事はIBJ・ツヴァイ・パートナーエージェント・Omiaiの公開資料を2026年10月時点で確認した上で書いています。まずは費用と始め方の全体像から押さえましょう。

お見合いの始め方は4つ、費用は手段でここまで違う

お見合いを始める手段は大きく4つあり、費用は「ほぼ0円」から「初期費用だけで10〜30万円」まで幅があります。

結婚相談所・婚活特化アプリ・お見合い型イベント・親知人の紹介の4手段を、短期で決めたい人と気軽に始めたい人の2軸で評価し、相談所とアプリの併用を勧める内容
費用は結婚相談所が初期10〜30万円、Omiaiは男性月額4,400円・女性無料(2026年10月12日時点の公開情報)
手段費用の目安身元確認こんな人向け
結婚相談所初期費用10〜30万円+月会費(ツヴァイの解説より)独身証明書・収入証明書が必須プロに伴走してもらい短期で決めたい人
婚活特化アプリ(Omiai等)男性月額4,400円・女性無料(2026年10月12日時点)顔写真付き証明書で本人確認まず気軽に始めたい人
お見合い型イベント(おみコン等)登録・年会費不要、女性参加無料eKYCによる本人確認食事しながら対面で確かめたい人
親・知人の紹介ほとんどかからない紹介者の信用ベース頼れるツテがある人

予算があるなら結婚相談所、まず試したいなら婚活特化アプリ。この2つの併用が現実的な最適解です。それぞれの中身を順に見ていきます。

お見合いとは?昔と今で変わった「現代のお見合い」

現代のお見合いは、自分で相手を選び、自分の意思で進める婚活手段です。「親が決めた相手と会わされるもの」というイメージとは、もう別物になっています。

そもそもお見合いとは何か

お見合いとは、結婚を希望する人同士が第三者の仲介で対面する仕組みのことです。

ポイントは「結婚を前提」という部分。恋愛のように「付き合ってみてから考える」ではなく、最初から結婚を見据えて会う。だから話が早いんですよね。

お見合いを結婚を前提、第三者の仲介、対面の3要素で整理し、最初から結婚を見据えて会うため話が早いと判定した内容
本文の定義を3要素に整理。仲介役は現代では結婚相談所やサービスのシステムが担う

第三者というのは、昔なら世話人や仲人。今はその役割を結婚相談所のカウンセラーやマッチングサービスのシステムが担っています。現代のお見合いの主流は、世話人ではなく相談所・サービス経由です。

具体的な流れはシンプルです。

  1. プロフィール(写真・年齢・職業・年収・価値観など)を登録する
  2. 条件に合う相手を紹介される、または自分で探す
  3. 双方が「会いたい」と思ったらお見合い成立
  4. 実際に会って話す
  5. 交際に進むか、お断りするかを決める

この基本構造は昔も今も変わりません。変わったのは「誰が主導権を持つか」です。

昔のお見合いと現代のお見合いの違い

項目昔のお見合い現代のお見合い
相手の選定親・仲人が決める自分で条件を設定して探す
断る自由断りにくい空気がある断って当たり前。仲介者経由で角が立たない
情報量写真付きの釣書(身上書)のみプロフィール・趣味・価値観・写真複数枚
会う前の接触ほぼなしメッセージやビデオ通話で事前に会話できる
主導権家同士の関係が優先本人同士の意思が最優先
会う場所仲人の自宅や料亭カフェ・ホテルラウンジ・オンライン

昔のお見合いは、釣書を作り、世話人が相手を探し、世話人立ち会いのもとで対面するという段取りでした。成婚したら世話人に謝礼を渡す慣習まであった。ほぼ「家と家の行事」です。

現代のお見合いは、相手のプロフィールをじっくり見て、自分が「会いたい」と思った人だけに会えます。しかも断るときも仲介者を通すので、直接気まずい思いをしなくていい。

この「選ぶ自由」と「断る気楽さ」が、昔との最大の違いです。

オンラインお見合いと対面お見合いの使い分け

コロナ禍をきっかけに一気に広まったのがオンラインお見合いです。おみコンのようにオンライン開催に対応したサービスもあります。

それぞれの特徴を整理すると、こうなります。

項目オンラインお見合い対面お見合い
所要時間短め。疲れる前に切り上げやすい1時間前後が基本(IBJの案内では1時間ほど)
場所自宅(カメラONの個室推奨)カフェ・ホテルラウンジ
わかること話し方・表情・会話のテンポ雰囲気・空気感・身長感・清潔感
わからないこと実際の身長・体格・隣にいるときの感覚特になし。情報量は対面が上
向いているケース遠距離・多忙・まず人柄を確認したい本命候補・フィーリング重視

画面越しでも「声のトーンが心地いい」「会話のテンポが合う」はわかります。でも「隣に座ったときの空気感」だけは、画面では判断できません。

おすすめは「最初の1回はオンライン、2回目から対面」。オンラインで「もう少し話したい」と思えた相手だけ対面に進めば、時間もお金も節約できます。オンラインは会う前のスクリーニングとして優秀ですが、最終判断は必ず対面でしてください。

時間に余裕がある人は、最初から対面にこだわるのもアリです。判断材料が多い分、迷いが減ります。

お見合い結婚と恋愛結婚の違いを比較

お見合い結婚と恋愛結婚の違いは「プロセス」であって、結婚後の幸福度ではありません。ただしプロセスの違いが向き不向きを生むので、ここはしっかり理解しておいてください。

出会い方・交際期間・結婚の決め手の違い

比較項目お見合い結婚恋愛結婚
出会い方結婚相談所・紹介・婚活アプリ職場・学校・友人紹介・趣味の場
出会いの前提最初から結婚を意識恋愛からスタート
期間IBJでは成婚者の在籍日数が約9ヶ月(男女合計の中央値)出会いから結婚まで年単位になることが多い
結婚の決め手条件の一致+一緒にいて安心できるか恋愛感情+将来のビジョン
相手の情報量年収・学歴・家族構成が事前にわかる付き合いながら徐々に知る

期間の差が大きいですよね。IBJの公表値では、成婚した人の在籍日数は約9ヶ月。入会から1年経たずに結婚相手が決まっている計算です。

このスピード感がお見合い最大の特徴。30代後半以降で「あまり時間をかけたくない」人には、非常に合理的な選択肢になります。

離婚率・成婚率のデータ比較

「お見合い結婚は離婚率が低い」とよく言われますよね。

でもここは正直に言います。世間で語られる離婚率の比較は、母集団の取り方がバラバラで単純比較ができません。だから僕はあえて数字を並べません。

その代わり、構造として言えることを2つ挙げます。

  • 恋愛結婚には「同棲→なんとなく結婚」のケースも含まれ、そもそも比較の土俵が違う
  • お見合い結婚は条件面を事前に擦り合わせるため、金銭感覚や生活スタイルの不一致が起きにくい

僕の見解は、離婚しにくいのは「お見合いだから」ではなく「結婚前に条件をすり合わせているから」。ミスマッチが少ない分、結婚後の「こんなはずじゃなかった」が減る、という話です。

お見合い結婚で愛情は育つのか?

愛情は育ちます。ただし「好き」の種類が恋愛結婚とは違います。

カフェで穏やかに会話する日本人カップルの様子で、お見合い結婚で安心感から信頼が育っていく過程を表現
お見合い結婚の「好き」は安心感と信頼の積み重ねで育つ(イメージ)

「好きじゃない人と結婚して幸せになれるの?」という不安は、お見合いを考える人のほぼ全員が持っています。この不安の正体は、恋愛の「好き」だけを好きだと思い込んでいることです。

恋愛結婚の「好き」は、ドキドキ→一緒にいたい→結婚しよう、という感情の高まりがベース。お見合い結婚の「好き」は、安心感→信頼→この人となら大丈夫、という積み重ねがベースです。

実際、ツヴァイの解説では本交際に入ってから結婚を決断するまでの目安は2〜3ヶ月。燃え上がってから決める設計ではなく、確かめてから決める設計なんです。激しいドキドキは最初からないことが多い。その代わり「穏やかな信頼感」がじわじわ育っていく。これがお見合い結婚のリアルです。

お見合いのメリット・デメリット

お見合いは万人向けの方法ではありません。メリットもデメリットも把握した上で、自分に合うか判断してください。

お見合いの5つのメリット

メリットなぜ有利なのか
結婚までが速いIBJでは成婚者の在籍日数が約9ヶ月(中央値)。年単位の恋愛より短い
相手の条件が事前にわかる年収・学歴・職業・家族構成を会う前に確認できる
本気度の高い相手と出会えるIBJは独身証明書・収入証明書の提出が入会必須。遊び目的が入り込めない
断るとき直接言わなくていいカウンセラー経由でお断りできるので精神的な負担が少ない
恋愛経験が少なくても不利にならない「モテるか」ではなく「条件と人柄」で勝負できる

この中でも特に大きいのが本気度の高さです。アプリには「なんとなく登録した」人が一定数いますが、独身証明書まで出して相談所に入会する人にそれはほぼありえません。

加えて、第三者のアドバイスがもらえる点も見逃せない強みです。服装・会話・交際の進め方まで、カウンセラーから具体的なフィードバックをもらえます。

家族の理解を得やすいのも意外と大きい。「ちゃんとした場所で出会った」と説明しやすく、親世代の安心感につながります。

お見合いの3つのデメリット

  1. 費用が高い(結婚相談所の場合)

    • 初期費用だけで10〜30万円が相場(ツヴァイの解説より)
    • Omiaiの1ヶ月プランを1年続けても52,800円。初期費用だけでアプリ2〜6年分に相当する
    • ただし「高い=良い」とは限らない。初期費用10万円の相談所と30万円の相談所があるので、事前の比較は必須
  2. 短期間での判断を求められる

    • 本交際から結婚決断までの目安は2〜3ヶ月(ツヴァイの解説より)
    • じっくり相手を知りたい人にはプレッシャーになる
    • 「時間に追われている感じがして焦る」という声は実際に多い
  3. お断りが続くと精神的にきつい

    • 申し込みが成立しない、会っても次につながらない、は誰にでも起きる
    • お見合いは相性のマッチングなので、断られる回数は実力と関係なく積み上がる
    • へこんだときはカウンセラーに相談する。それ込みの料金だと考えていい

費用面だけは入会前にしっかり比較してください。IBJの公表では、入会者は平均3.3回結婚相談所に問い合わせています。みんな複数社を比べてから決めているということです。

お見合いの具体的な流れ【申し込みから交際成立まで5ステップ】

お見合いは「入会→申し込み→お見合い→交際成立→本交際→プロポーズ→成婚」と進みます。ここでは結婚相談所を前提に、申し込みから交際成立までを5ステップで整理しました。全体像を知っておくと、不安がかなり減ります。

お見合いは登録、お相手探し、お見合い当日、仮交際スタート、真剣交際の5段階で進むことを順に示した内容
結婚相談所での活動を想定。IBJの成婚者の在籍日数は約9ヶ月(男女合計の中央値、2026年10月時点の公開資料)

STEP1:登録・プロフィール作成

まずは結婚相談所への入会です。入会時に必要な書類はこの5つ。

  1. 独身証明書(本籍地の市区町村で取得)
  2. 収入証明書(源泉徴収票や確定申告書)
  3. 学歴証明書(卒業証明書)
  4. 本人確認書類(運転免許証やパスポート)
  5. 写真(プロのカメラマン撮影を推奨)

IBJでは独身証明・収入証明の提出が入会の必須条件です。書類を揃えるのに1〜2週間かかるので、「やろう」と思ったらすぐ動き始めてください。独身証明書は役所での発行に数日かかることもあります。

プロフィールはカウンセラーと一緒に作るのが一般的。自己紹介文は「何が好きか」だけでなく「どんな結婚生活を送りたいか」を書くと、マッチングの精度が上がります。

写真はプロ撮影一択です。会う前の判断材料は写真とプロフィールしかない世界なので、ここをスマホの自撮りで済ませるのは、面接に寝癖で行くようなものです。

STEP2:お相手探し・お見合い申し込み

プロフィールが完成したら、お相手探しのスタートです。探し方は相談所のタイプで変わります。

  • 仲人型:カウンセラーが「この方はどうですか」と推薦してくれる。IBJは専用アプリのAIマッチングとカウンセラー推薦の併用
  • データマッチング型:検索条件を設定して自分で探し、気になる相手に申し込む
  • ハイブリッド型:紹介+自分で検索の併用

申し込みを受けた相手がOKすれば、お見合い成立です。

ここで大事なのは数を打つこと。申し込みは成立しないのが前提の世界なので、「理想の1人」を狙い撃ちするより、「会ってみたいかも」くらいの感覚で件数を出した人から結果が出ます。条件を絞りすぎて月数件しか申し込まないのが、一番もったいないパターンです。

STEP3:お見合い当日

お見合い当日の流れは、思っているよりシンプルです。

  1. 待ち合わせ場所(ホテルラウンジが定番)に到着
  2. 挨拶して席につく
  3. 飲み物を注文しながら会話スタート
  4. 1時間ほど話す
  5. 「今日はありがとうございました」で解散

IBJのお見合いは、ホテルのラウンジなどでお茶を飲みながら1時間ほど会話するのが基本形。パートナーエージェントも、ホテルラウンジやカフェで2人で1時間ほど話すケースが多いと解説しています。

会話で話すべきこと・避けるべきことはこちら。

話すべきこと避けるべきこと
仕事の内容(ざっくり)年収の具体的な金額の確認
休日の過ごし方過去の恋愛遍歴
好きな食べ物・趣味結婚後の具体的な条件交渉
住んでいるエリア(大まかに)相手の家族への踏み込んだ質問
「どんな家庭を作りたいか」の価値観政治・宗教の話

盛り上がっても初回は1時間程度で切り上げるのがマナー。「もう少し話したかったな」くらいで終わるのが、次につながるコツです。

注意点を1つ。その場で勝手に連絡先を交換しないのがルールです。IBJでは連絡先交換も交際希望の返事もシステムを介して行います。

STEP4:返事・仮交際スタート

お見合いの後、カウンセラーを通じて「もう一度会いたいか」の返事をします。パートナーエージェントの解説では、返事は遅くとも翌日中が目安です。

  • 双方が「YES」→ 仮交際スタート(連絡先交換)
  • どちらかが「NO」→ お見合い終了

仮交際は「正式なお付き合い」ではなく、「もう少し知り合うための期間」です。

重要なポイントとして、仮交際中は複数の相手と同時進行してOK。結婚相談所のルールとして認められています。

お断りするときの3つのルール。

  1. 理由は具体的に伝えなくてOK(「今回はご縁がなかったということで」で十分)
  2. カウンセラー経由で伝えるので、直接言う必要はない
  3. 断られた場合も深追いしない。「次」に切り替える

STEP5:真剣交際・プロポーズ・成婚

仮交際で「この人と真剣に向き合いたい」と思えたら、真剣交際に移行します。仮交際との違いはこの3つ。

  • 他の相手とのお見合い・仮交際をすべて終了する(1対1になる)
  • 結婚に向けた具体的な話をする時期
  • ツヴァイの解説では、本交際から結婚決断までの目安は2〜3ヶ月

ちなみに、真剣交際に進んだからといって結婚しなければいけないわけではありません。「合わない」と感じたら、この段階でお断りしても大丈夫です。

真剣交際で確認すべきことをリストにしておきます。

  • 金銭感覚(貯金の考え方、お金の使い方)
  • 子どもについての考え
  • 住む場所(どちらの実家に近い方がいいか等)
  • 仕事の継続(共働きか、専業か)
  • 家事の分担
  • お互いの家族との関係性

外食の頻度ひとつ取っても、毎週の生活に直結します。こういう日常の価値観こそ、真剣交際のうちに言葉にして確認してください。

真剣交際を経て「この人と結婚したい」と確信できたら、プロポーズ。相談所ではプロポーズのタイミングや場所もカウンセラーが助言してくれます。双方が合意したら「成婚」となり退会。成婚時に成婚料がかかる相談所が多いです(昔の見合いでも、成婚時に世話人へ謝礼を渡す慣習がありました)。IBJの成婚者の在籍日数は約9ヶ月(中央値)なので、1年以内はリアルな目標になりますよ。

お見合い当日のマナー・服装・会話のコツ

お見合い当日は、ちょっとした気配りの差が結果を左右します。特別なテクニックは不要ですが、押さえるべきポイントを知っているかどうかで印象がまるで違います。

服装は「清潔感」が9割

男女ともに、おしゃれさより清潔感です。

男性の服装。

  1. ジャケット+襟付きシャツ+チノパン(ネクタイは不要)
  2. 靴は革靴かきれいめのローファー。スニーカーは避ける
  3. 髪は整える。寝癖は論外
  4. 爪は短く切る。意外と見られています
  5. 香水はつけないか、ほのかに香る程度

女性の服装。

  1. 明るい色のワンピースかブラウス+スカート
  2. ヒールは低め(3〜5cm)。歩きやすさ優先
  3. ネイルは派手すぎない色
  4. メイクはナチュラル寄り。つけまつげ・カラコンは外す
  5. バッグは小さめ。大荷物で来ない

あわせて時間にも余裕を。パートナーエージェントの解説では、当日の遅刻はマナー違反で、30分前到着が推奨されています。早めに着いて身だしなみを整え、汗が引いてから席につくくらいがちょうどいいです。

会話で意識すべき3つのこと

初回お見合いで意識すべきことは3つだけです。

  1. 「質問」と「自己開示」を交互にする

    • 質問ばかりだと面接になる
    • 「僕は〇〇が好きなんですが、△△さんはどうですか?」と自分のことを先に話してから聞く
  2. 相手の話にリアクションする

    • 「へえ、そうなんですね」だけだと会話が止まる
    • 「それって〇〇ってことですか?」と一段掘り下げるだけで印象が変わる
  3. 次に会いたいと思わせる「未完成」で終わる

    • 全部話しきらない
    • 「その話、もっと聞きたいです。よかったら次回」と余韻を残す

この中で一番効くのが2番のリアクションです。相手が好きなものの話を始めたら、タイトルや固有名詞を聞いて「どのあたりが好きですか?」と返す。会話が弾む人は、話がうまい人ではなく聞き方がうまい人です。

緊張するのは当たり前。相手も同じくらい緊張しています。「今日ちょっと緊張してます」と正直に言うと、場が和むことが多いです。

当日のマナーチェックリスト

意外と見落としがちなマナーをまとめておきます。

お見合い当日は30分前到着と会話で相手の名前を呼ぶのが良く、腕を組むことやその場での連絡先交換は避けるべきという整理
本文のマナーチェックリストから忘れやすい項目を抜粋。遅刻はマナー違反(パートナーエージェントの解説より)
  • 30分前には現地付近に着いておく(遅刻はマナー違反)
  • 飲み物は相手が注文してから自分も注文する
  • スマホはマナーモードにしてバッグの中へ(テーブルの上に置かない)
  • 相手の目を見て話す。ただし凝視しない。7割くらい合わせるイメージ
  • 腕を組まない。体を相手に向ける
  • 会話の中で相手の名前を呼ぶ(「〇〇さんは」と入れると親近感が増す)
  • 連絡先はその場で交換しない(システム・仲介者経由がルール)
  • 帰り際に「今日はありがとうございました。お話できて楽しかったです」と伝える

どれも基本的なことですが、緊張しているとつい忘れます。スマホのメモに入れておいて、トイレに立ったときにチラッと確認すると安心です。

お見合いが向いている人・向いていない人【タイプ別診断】

お見合いは、向いている人には最高に効率的で、向いていない人には苦痛でしかない方法です。ここを見誤ると時間もお金も無駄にします。

期限を決めている、恋愛経験が少ない、条件を重視したい、30代後半以降のうち3つ以上当てはまればお見合い向きと判定する内容
本文の向いている人チェックリストから主要4項目を抜粋。該当しない人はマッチングアプリなど別の手段が合う

向いている人チェックリスト

以下に3つ以上当てはまるなら、お見合いが合っている可能性が高いです。

  • 「いい人がいれば」ではなく「1年以内に結婚したい」と期限を決めている
  • 恋愛経験が少なく、自分からアプローチするのが苦手
  • 相手の条件(年収・学歴・職業)をある程度重視したい
  • 第三者のアドバイスやサポートがあったほうが安心できる
  • 「好きになってから結婚」ではなく「結婚してから好きになる」を受け入れられる
  • 30代後半以降で、効率的に婚活を進めたい

特に「期限を決めている人」はお見合い向きです。ダラダラ続けるより、「1年以内」と決めて集中投資したほうが結果は出ます。

向いていない人チェックリスト

逆に、以下に2つ以上当てはまるなら、別の婚活手段のほうが合っています。

  • まずは恋愛を楽しみたい
  • 条件よりもフィーリングや直感を大切にしたい
  • 自分のペースで進めたい(期限を設けられるのが嫌)
  • 複数の異性と同時進行すること自体にストレスを感じる
  • 費用を最小限に抑えたい

向いていない人が無理にお見合いをすると、消耗するだけです。その場合はマッチングアプリでカジュアルに出会いを探すほうが性に合っています。

お見合いを始めるベストなタイミングとは

「いつ始めるべき?」の答えは、「結婚したいと思った瞬間」です。

ただし、少し待ったほうがいいタイミングもあります。

タイミング待ったほうがいい理由目安の待機期間
転職直後収入証明書が前職のものしかない。新しい職場の年収が確定してからのほうが有利3〜6ヶ月
失恋直後気持ちの整理がつかないまま会うと、相手に元カレ・元カノの影を重ねてしまう最低1〜2ヶ月
仕事の繁忙期お見合いは週1〜2回のペースで動く必要がある。時間が取れない時期は中途半端になる繁忙期が終わるまで

年齢については、婚活サービスの中心層は20〜30代です。婚活アプリのOmiaiでも年齢分布は20代35%・30代45%(2026年10月12日時点)。この範囲外でも成婚している人はたくさんいますが、早く始めるほど選択肢が広いのは動かない事実です。

お見合いの始め方4つの方法と費用・特徴の比較

お見合いを始める選択肢は、結婚相談所・婚活アプリ・お見合い型イベント・自治体支援や紹介の4つです。費用も特徴もかなり違うので、予算と性格に合った手段を選んでください。

結婚相談所(仲人型・データマッチング型)

結婚相談所は、お見合いの最も正統派の手段です。大きく分けて2タイプあります。

結婚相談所はシステムが紹介し費用抑えめのデータマッチング型と、カウンセラーが交際まで伴走する仲人型に分かれることを示した内容
初期費用の相場はどちらも10〜30万円(ツヴァイの解説より)。無料相談で複数社を比較するのが確実
  • 仲人型:専任カウンセラーが相手を紹介し、交際まで伴走してくれる。手厚い分、費用は高め
  • データマッチング型:条件を登録するとシステムが相手を紹介。自分で動ける人向けで、費用は比較的抑えめ

どちらも初期費用の相場は10〜30万円(ツヴァイの解説より)。安くはない投資なので、無料相談で複数社を比べてから決めてください。

結婚相談所の最大の強みは身元の確実さです。IBJでは独身証明・収入証明の提出が入会必須で、「成婚=婚約」と定義して活動を設計しています。プロフィールに嘘が入り込む余地が小さい。これはアプリにはない安心感です。どこを選ぶか迷ったら、婚活サイトのおすすめ比較も参考にしてみてください。

マッチングアプリ(婚活特化型)

「いきなり結婚相談所はハードルが高い」という人には、婚活特化のマッチングアプリが入り口になります。

代表格はOmiai。2012年に日本で先駆けて生まれたアプリで、累計会員数は1,000万人、男性は月額4,400円・女性無料です(12ヶ月プランなら月あたり2,150円。2026年10月12日時点)。公式の調査では「結婚を見据えたお相手探し」目的の利用者が90%以上(2024年1月実施のWEBアンケート、回答数658)。名前のとおり、お見合い的な真剣度のユーザーが集まっています。会員層や使い勝手の詳細はOmiaiの評判・口コミでまとめています。

ただし、アプリは相談所の「お見合い」とは性質が違う点に注意してください。

  • 本人確認は顔写真付き証明書で必須だが、独身証明書の提出制度はない
  • カウンセラーのサポートはない
  • 月4,400円の手軽さゆえに、本気度には相談所よりバラつきがある

「結婚を意識しているけど、まずは気軽に出会いたい」フェーズの人に向いています。相談所と併用して出会いの総量を増やす戦略も有効です。

婚活パーティー・お見合い型イベント

1回ごとの参加費で対面の出会いを買える形式です。初対面の異性と話す場数を踏めるので、「お見合いの実戦練習」として使うのが賢い。

最近はお見合いと合コンを掛け合わせた形式もあります。おみコンは1対1のお見合い×食事の形式で、全国の提携飲食店1,500店舗以上で開催。登録・年会費は不要で女性は参加無料、eKYCによる本人確認もあります。公表値ではカップル誕生率62.4%・成婚率22.8%ですが、これはアプリ内の退会アンケートで「恋人ができた」「結婚相手が見つかった」を選んだ人の集計(2026年1月時点)なので、割り引いて読んでください。

1回のイベントで「この人だ」と思える相手に出会える確率は高くありません。メインの婚活手段としてはやや弱いので、相談所やアプリと組み合わせて使うのが現実的です。

自治体の婚活支援・知人の紹介

費用をかけずに始めたいなら、知人・親戚の紹介や自治体の婚活支援が選択肢になります。親や親戚・知人の紹介によるお見合いは、ほとんどの場合費用がかかりません。地元での出会いを探したい人は、お住まいの自治体の婚活支援事業も入り口になります。

ただし身近な人の紹介には弱点があります。ツテがないと頼めない、紹介者の手前断りにくい、アドバイスが主観的になりやすい、出会いの数が限られる、の4点です(ツヴァイ・パートナーエージェントの解説より)。メインの手段を別に持った上で、サブとして活用するのが賢い使い方です。

結婚相談所3社の比較

「相談所に興味はあるけど、どこを見ればいいかわからない」という人向けに、公開データのある3社を比べます。

項目IBJツヴァイパートナーエージェント
タイプ加盟相談所の連盟(仲人型中心)データマッチング型コンシェルジュ伴走型
規模会員数・成婚者数No.1(日本マーケティングリサーチ機構調べ、2026年6月期)マッチング対象者11.2万人(2025年12月末時点、IBJ会員との重複除く)紹介可能人数は最大3万人
実績の目安成婚者の在籍日数 約9ヶ月(男女合計の中央値)本交際から結婚決断まで2〜3ヶ月が目安1年以内の交際率93%・1年以内の成婚率65%
特徴独身証明・収入証明が入会必須。「成婚=婚約」と定義IBJと連携した広い紹介網年間30万件以上の出会い

注意点を1つ。各社が掲げる「No.1」は指標も調査もそれぞれ別物なので、横並びで優劣は決められません。費用はコースや相談所によって大きく変わるため、無料相談で見積もりを取って比べるのが確実です。

実際、IBJの入会者は平均3.3回結婚相談所に問い合わせています。1社即決ではなく、比較してから決めるのが標準の動き方だということです。

【比較表】手段別の費用・期間・身元確認まとめ

手段費用身元確認期間の目安
結婚相談所初期費用10〜30万円+月会費。成婚料は相談所による独身証明書など証明書必須IBJの成婚者で在籍約9ヶ月(中央値)
婚活特化アプリ(Omiai)男性月額4,400円・女性無料(2026年10月12日時点)本人確認必須(独身証明はなし)人による
お見合い型イベント(おみコン等)登録・年会費不要。女性参加無料eKYC本人確認イベントごと
自治体支援・知人の紹介紹介ならほとんどかからないなし〜本人確認不定

こうして並べると、費用と「身元の確かさ」はきれいに比例しています。お金を払うほど、相手の真剣度が担保される構造です。

お見合いで結婚を成功させるためのコツ

お見合いは「会えば自然にうまくいく」ものではありません。成功する人とそうでない人には明確な差があります。

プロフィール写真と自己紹介文のポイント

お見合いの成否の8割はプロフィールで決まります。会う前の判断材料がプロフィールしかない以上、ここの出来がそのまま申し込みの通過率になるからです。

写真のポイント。

  1. プロのカメラマンに撮ってもらう(スマホの自撮りはNG)
  2. 自然な笑顔。歯を見せる笑顔がベスト
  3. 背景はシンプルに。白壁やカフェの明るい場所
  4. 男性はスーツかジャケット、女性は明るい色のワンピースが定番
  5. 加工はNG。実物との差がありすぎるとお見合い当日に一発アウト

自己紹介文のポイント。

  • 300〜400文字が適量。長すぎると読まれない
  • 「仕事」「趣味」「結婚観」の3テーマを盛り込む
  • 「〜な人が好き」より「〜な家庭を作りたい」のほうが具体的でマッチしやすい
  • ネガティブワード(「〜は苦手です」「〜はNGです」)は入れない

たとえば「休日は近所の商店街を散歩して、気になったお店に入るのが好きです。将来は夫婦で食べ歩きできたら最高だなと思っています」のような一文。具体的な「結婚後の姿」が見えると、相手が自分との生活をイメージしやすくなります。

断る時・断られた時の対処法とメンタルケア

お見合いで最もつらいのが「お断り」。でも避けられないものなので、対処法を知っておくことが大事です。

断るとき。

曖昧なまま関係を続けるより、お断りで白黒がつくほうが互いに楽で次に進めるという筆者の体験に基づく整理
筆者が2023年にOmiaiで体験した実例に基づく。相談所ではお断りはカウンセラー経由で伝えられる
  • 理由を具体的に言う必要はない。「今回はご縁がなかったということで」でOK
  • 相手を傷つける理由(「タイプじゃなかった」「写真と違った」)は絶対に言わない
  • カウンセラーには正直に伝えて大丈夫。「もう少し背が高い方が…」も相談所内では普通の会話

断られたとき。

  1. 「自分に価値がない」と思わないこと。お見合いは相性の問題であって、人間としての評価ではない
  2. 3回連続で断られたらカウンセラーに相談する。プロフィールや会話に改善点がある場合が多い
  3. 会った日付・相手の印象・反省点を3行で記録しておくと、「次はここを直そう」と前向きに切り替えられる

僕自身の体験も1つ。2023年、31歳のときにOmiaiで出会った30歳の公務員の女性と、3回目のデートの帰り道に「次も会いたいと思っているけど、そちらはどうですか」と自分から聞きました。きれい系で雰囲気は長澤まさみさん寄り、笑い方が豪快な人でした。

返ってきた答えは「もう少し友達として知りたい」。僕は「分かりました、無理に進めません」と返し、その後1回会って自然に終わりました。

断られた形ですが、聞いてよかったと今でも思っています。曖昧なまま続けるより、答えをもらったほうが互いに楽なんですよ。

お見合いの「お断り」制度は、この答え合わせをシステムとして代行してくれる仕組みです。白黒がつくのはつらいようで、実はいちばん優しい設計だと僕は思っています。

複数の手段を併用する際の使い分け

結婚相談所に入会しながらマッチングアプリも使う人は、実はかなり多いです。相談所の規約で禁止されていなければ、併用自体は問題ありません。

手段役割重視するもの
結婚相談所本命の結婚相手を探す場条件・真剣度
マッチングアプリ出会いの数を増やす場フィーリング・コスパ
婚活パーティー初対面の会話スキルを磨く練習の場場数・度胸

ただし、併用すると時間とエネルギーの消耗が大きい。「全部中途半端」にならないよう、メインとサブを明確に決めておくのがコツです。メインが相談所なら、アプリは週2〜3回チェックする程度にとどめるバランスがちょうどいいです。

親や周囲への伝え方・相談のコツ

親や周囲には、お見合いを始めることを隠さず正直に伝えるのが一番です。隠す理由がないんですよね。

伝える相手伝え方のコツ
親(結婚相談所の場合)親世代はお見合いに抵抗がない人が多い。むしろ喜ばれるケースが大半
親(マッチングアプリの場合)「本人確認がある」「婚活専用」と具体的に説明すると安心される
友人「婚活始めた」でOK。詳細を言う必要はない

一つ注意してほしいのが、親の意見を聞きすぎないこと。「年収600万以上じゃないと」「長男はダメ」といった親の条件を丸呑みすると、選択肢が極端に狭まります。参考にはしつつ、最終決定は自分でしてください。

まとめ:お見合いは「本気で結婚したい人」の最も合理的な選択肢

お見合いは「古くさい」ものでも「最後の手段」でもありません。結婚を本気で考えている人にとって、最も合理的な婚活手段の一つです。

この記事のポイントを振り返ります。

  • お見合いとは、結婚前提で第三者を介して出会う仕組み。現代は自分で相手を選べる
  • 恋愛結婚との違いは「プロセス」であって「結婚後の幸福度」ではない
  • メリットはスピード・真剣度・条件の透明性。デメリットは費用・判断スピード・お断りの負担
  • 始め方は結婚相談所・マッチングアプリ・お見合い型イベント・自治体支援や紹介の4つ
  • IBJの成婚者は在籍約9ヶ月(中央値)。1年以内の結婚は現実的な目標
  • 向いているのは「期限を決めて効率的に結婚したい人」

予算に余裕があるなら結婚相談所がベスト。まず気軽に始めたいなら、Omiaiのような婚活特化アプリで、どんな相手がいるのかを無料登録で見てみるのもアリです。

どちらにしても、動き出さないと何も始まりません。「自分にはお見合いが合いそうだな」と思えたなら、今日中に1つだけ行動してみてください。相談所の無料相談を予約するでも、アプリをダウンロードするでも、何でもOK。その一歩が、半年後の未来を変えます。